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オール電化はエコじゃない。。 [日記]

久々のアップです。 ちょっと間が開いてしまいましたね。 いや、実はこの間にも書きかけの記事はいろいろあったんですが、いろんな理由でアップするの控えていました。 

ところで、先日こんな記事を見つけました。

「オール電化はエコじゃない」

そんなの常識じゃん・・と思いながら読んだのですが、どうも世の中にはオール電化住宅にする事 = エコ だと思っている人が以外に多いようですね。 もちろん、ある面ではエコ的な面もあると思います。 でも単純にオール電化にするだけで、全てがエコになるワケないですよね。

一方、電気自動車の開発もどんどん進んでいて、来年あたりになれば、各社から発売されそうな様子ですよね。 昨日のWBSでは、水で走る自動車も紹介されていました。 ニュース番組なので、技術的な説明はごく簡単なものでしたが、要するに電気自動車だという事です。 水で走る・・と言っても、水を燃料にすると言うより、水を使って電池(充電システム)の中に溜め込んだ電気を取り出す仕組みの様です。 どんな物質にエネルギーを溜め込んでいるのかは不明です。 もしかして、マグネシウム? (ここで突然マグネシウムが出てきた理由は、今日のBlogの後半を読んでいただければ分かります。)

ところで、上に紹介した オール電化はエコじゃない という記事にも書かれているように、今後電気需要が増えれば、新しく発電所が必要になりますよね。 そして、今の日本の現状を考えると、新たに作られる発電所は、石炭を燃料にした火力式になる可能性が高いですよね。 そうなれば電気自動車も、結局オール電化が必ずしもエコではないのと同じ事になりますよね。 全く同じ問題を抱えているワケですから。 需要増の電気を石炭火力で作っている限り、電気自動車=石炭自動車 って事になりますよね。 それでも、CO2排出量がガソリン車と比べると少ないと言うかもしれませんが、まぁガソリンがぶ飲み車と比べれば、マシかな・・いう感じでしょ。 目クソ鼻クソを笑う・・みたいな感じ。

これが、オール電化や電気自動車で需要が増す電力を、風力や太陽光発電など自然エネルギーでまかなうという話なら別なんですけどね。 あ、勘違いしないでいただきたいのですが、私は、電気自動車は使いものにならない・・などと言っているワケではありませんよ。 持っているポテンシャルをちゃんと生かせば素晴らしいものになると思います。 ただ、今の電力事情のままでは、それを生かしきれないという事です。 それに、発電所の建設には莫大なコストがかかるので、一度作ってしまったら最低でも数十年は稼動する事になりますよね。

一方、ヨーロッパなどでは、太陽光発電やら風力発電などが爆発的な勢いで増えていると言いますよね。 曇りや雨天ではあまり発電できなかったり、無風の時には発電できないなど、これらの発電方式には、発電量の変動が激しいという欠点がありますが、ヨーロッパでは大規模な電力ネットワークを作って、相互の変動を打ち消しあうシステムを作っているそうですね。

さらには、ドイツでは電力会社が自然エネルギーを決められた価格で買取る事を義務づけているといいます。 その結果発電コストが上がった分は、電気料に転嫁し消費者全体で負担している・・・と聞いています。 なお、値上げになる料金は、平均的な家庭で月に数百円程度だそうです。 値上げラッシュできついとは思いますが、日本でも月に数百円程度なら、なんとかなるんじゃないでしょうか? 節電の動機付けにもなりますよね。 それに、一部の人にだけコストをしわ寄せするのではなく、消費者全体でコストを負担するというのも、良い仕組みだと思います。 もちろん低所得世帯には軽減措置をする等の微調整は必要だとは思いますけどね。 

こんな素晴らしい成功モデルがあるのに、日本ではこういった社会制度について、全然議論されないのは、何故なんでしょう。 テレビのエコ特集の番組をみても、お笑い芸人が発電機付きの自転車こいで発電の大変さを訴える・・・みたいなものばかり。 結局エコをネタにした、ただのお笑い番組じゃん・・と思ってしまいます。 熱湯風呂にお笑い芸人を落として、笑いを取るのと大差ないですよね。

最近の国会を見てると、まるで子供が国会ごっこをやってるかの様。 衆議院と参議院でそれぞれ多数派が違うんだから、総理大臣を信任する・しないなんて、誰がみたって結果は最初から明白。 あの人たちは真性のアホかと思ってしまいます。 そんな国会ごっこで遊んでるヒマあったら、もっとちゃんと解決すべき問題に真剣に取り組んで欲しいですよ。 時間的な余裕が無い問題ばかりなんですから。

エネルギー問題ひとつにしても、日本は技術は一流でも、社会システムや政治・行政のリードが貧弱なものだから、全然自然エネルギーへの転換が進んでいませんよね。 企業の自主努力に任せていれば、結果的に全てが良い方向に流れる・・・なんて、今の日本の状況をみれば、明らかに幻想だと分かるハズ。 結局、CO2排出量は多くても、コストが安い石炭を使った発電を電力会社は選択してしまうワケですから。

あ、ここでも勘違いしないで欲しいのですが、私は電力会社を非難しているのではないです。 電力会社だって、企業である以上利益を出さなければ存続できないワケですし、上場しているのですから、株主が納得するような投資の仕方をしなければなりませんよね。 ようするに電力会社の経営者は、現在の制約条件の中で最適と思われる選択肢を選んでいるだけ。 問題なのは、エコ的な選択肢を自動的に選ぶような社会制度を作らなければならないのでは・・と思うワケです。

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ところで話は変わるのですが、まだマスコミにもあまり登場する事が少ないのですが、個人的には、東工大の矢部孝先生が研究を進めている、太陽光励起レーザーやマグネシウムを使った太陽光発電・充電の仕組みに、密かに期待を寄せています。 大化けしそうな匂いがプンプンしてます。

現在の最新型の電池というと、リチウムイオン電池ですよね。 ただ、リチウムはレアメタルの一種なので、電気自動車などで大量に使われることになれば、価格高騰が心配。 どっかの国とか企業とかファンドとかが買占めに走る可能性だってありますよね。 やつら、儲かるとなれば節操がないのは、最近の石油価格や食糧価格の高騰をみれば明らか。

一方、マグネシウムは、海水中にほぼ無尽蔵にあるので、希少性についての心配は無いと思います。 ちなみに、海水の水分を飛ばし、食塩を取った残りカスをニガリと言いますよね。 あの主な成分が塩化マグネシウムです。 さらに凄いのが、海水からマグネシウムを取り出す過程で水が得られること。 エネルギー問題の解決が、同時に水資源の問題解決にも役立ってしまうという、一石で何鳥にもなってしまう凄い仕組みです。 もちろんエネルギーを作る過程でも、使う過程でもCO2排出量ゼロです。 海水は買占め出来ませんから、一部の国などに利権が集中する心配もありませんよね。 

なお、矢部先生の詳しい研究内容は、日経サイエンス2007年11月号 か、こちらの日経サイエンス別冊158号 温暖化危機 地球大異変 part2 に紹介されています。 将来的にはレーザーで飛行機まで飛ばしてしまおう・・という壮大なビジョンまで紹介されています。 是非とも実現して欲しい技術だと思います。

それまで私は、できる限りクルマの使用を控え、自転車を有効活用しようと思います。 路上の小石に気をつけながら・・・。(笑)
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