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爆笑コラーゲン入りラーメン [B級グルメ]

今朝 テレビを見ていたら、コラーゲン入りのラーメンを取り上げていました。

いや、なに、この番組やラーメン屋さんの邪魔をするつもりは無いんだけど、レポーターや出演者の言葉がちょっと気になったので・・・。

番組では、そのラーメンには、コラーゲンが入っているので、とってもヘルシーなラーメンだ、と紹介していました。 そして、ドンブリの中のコラーゲンがプリプリしている様子を写し、レポーターは、それを食べるとそれがそのまま体内に入って、自分の体もプリプリになりそうだ・・・と言っていました。 

番組コメンテーターも、

「私、コラーゲン入りの料理を食べると、翌日このへん(耳の後ろのあたりを指差していた)が、プリプリになるの! ホントよ。」

なんて言いだす始末。

まぁ、レポーターやコメンテーターが、どう思おうと勝手なんですが、この人達はコラーゲンの正体を知らない人なんだなぁ・・と思った次第。

コラーゲンって蛋白質の一種ですよね。 ご存知の通り蛋白質は、そのままでは分子構造が巨大きすぎて体内に取り込めません。 なので、消化液でペプチドかアミノ酸レベルまでバラバラに分解してから体内に取り込むワケですよね。 この消化過程は、別にコラーゲンでも、豚肉でも、鶏肉でも、卵でも、大豆でも蛋白質なら同じ。 もし、食べたコラーゲンがそのまま人体のどこかに出てくるようなら、豚肉を多く食べる人はいずれ豚になっちゃいますよね。 ベジタリアンは、いずれ植物人間になっちゃうって事? コメンテーターやレポーターのあまりにアホな発言に、 思わず爆笑しちゃいました。

ちなみに、ラーメン屋さんの名誉の為に言っておくと、ラーメンそのものは、美味しそうでしたよ。 画面上のラーメンをみる限り、近くに行ったら私も味わってみたい・・とは思いました。

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ふと思ったのですが、「水に悪い言葉をかけるとヘンな形の結晶になって、良い言葉をかけるときれいな結晶になるから、悪い言葉を言っちゃいけませんよ」・・と子供達を指導する教師がいるそうですね。 この番組出演者のコメントって、それと似てるなぁ・・と思いました。 そんな指導をしてしまう教師の方には、この本を読んでいただきたいです。

道徳的な指導という意味では、良い言葉を使いましょうと指導するのは否定しません。 でも、水の結晶は、人間の言葉で形が変わるワケないです。 ファンタジーとしては面白い話ですが、理科も教える立場の人の言葉としては、あり得ない言葉です。 TVのニュースによれば、小学校の教師の半数以上が理科を教えるのは苦手・・と思っているようですが、人の言葉が結晶の形に影響を与える・・なんて話は、そういうレベルの問題じゃないですよね。 

こんな小学校教師がいたり、コラーゲンの正体を理解せずにアホなコメントを堂々と放送してしまうテレビ局の存在が、現在の日本の理科力低下を象徴しているなぁ・・と思った次第。

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ちなみに、コラーゲンに関するこんな記事がありました。 一読をおススメします。

300億円「コラーゲン市場」のウラ

 


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