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パンダは、いる・いらない? [日記]

なんか、今回のパンダの貸与について、議論が沸き起こっているようですね。

1年で1億円も払って、パンダなんかいらねぇ・・・という声もあれば、もう一方で、パンダがいると子供が喜ぶ・・・という声もあると思います。 なぜか、テレビのニュースでは、「またパンダが来るのは嬉しいです。 」 みたいな意見しか放送されないんですけどね・・。 ま、立場が違えば、意見が違って当然だと思います。

ちなみに、個人的には、いらねぇ派です。 理由は、年間レンタル料が1億円もして高い・・・という事ではないです。 パンダが生息する場所が、チベット付近で・・・という、政治的な理由でもありません。 それに、1億円が高いか安いかは、それによってどれだけの経済効果が得られるのか、私には具体的な数字が分からないので、なんとも言えませんね。 また、多少投資効率が悪くても、子供が喜ぶという数字に表せない効果があるのも確かだと思います。

では、なぜ私がいらねぇ派かというと、パンダがワシントン条約で取引を禁止されている絶滅危惧種だからです。 しかも、今すぐにでも絶滅の恐れがある 「附属書 I」 に分類される動物だからです。 今回の貸与は、ある意味首脳会談の成果を示したい両国政府の政治的な理由を優先し、ワシントン条約の精神を無視してますよね。 そして条約の規制を逃れるため、研究用というウソの言い訳と、1億円というレンタル費用を払っているのですよね。 これが、もし中国の山に行けば、そこらじゅうパンダだらけで、石を投げればパンダに当たるほど沢山のパンダがいるのなら、反対はしませんけどね。

ちなみに、今の子供が喜ぶのなら、パンダが将来絶滅してしまう恐れがあっても、日本に連れて来た方が良い・・というのは、まるでどこかの国の国会議員や官僚達が、やってる事に似てますよね。 将来の国民に借金を押し付けて、今のうちに無駄な道路やいらない建物をじゃんじゃん作って、現在の土建業者や、そこと繫がっている議員や官僚だけが甘い汁を吸うという構造と。 あるいは、温暖化の構造とも似ているかも。

例えが少し悪いかもしれないですけど、今生きているパンダって、結局農業で言うところの、種籾みたいなもんでしょ。 それを日本に連れてきてしまうのは、言い換えれば、種籾をご飯として食べてしまうようなものじゃないですかね? パンダの生息数が少なく絶滅が危惧されているのなら、交配のチャンスの多いパンダ村に住まわせておくべきじゃないかと思うワケです。 21世紀初等の頃は、世界各地の動物園でパンダが見られたけど、21世紀後半になったら世界から消えてしまった・・・という展開は避けたいですよね。 現在の子供だけでなく、その子供、さらにその子供の世代にもパンダを見せたいですよね。

北海道の旭山動物園のように、珍しい動物があまりいなくても、お客さんが沢山集まり、動物も人間も喜んでいる・・というところもありますよね。 上野動物園にパンダがいなくなったら、入園者数が激減した・・という事なら、動物園の努力と工夫が足りないのではないでしょうか? ピンチはチャンスでもありますよね。 今まで、パンダ人気に頼っていた上野動物園が、旭山動物園のように変われるチャンスだと思って、パンダなしでも頑張って欲しいと思います。 お上がパンダを提供する・・と言っても、そんなのいらねぇ・・と言うくらい気概のある職員がいて欲しいものだと思っています。

panda2.gifパンダDEスクラッチの入り口は、こちら


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おりおん星人18号

はじめまして、こんばんは。

記事を読んで、なるほどと思いました。
私も同感です。
by おりおん星人18号 (2008-05-08 01:09) 

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