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サイエンスカフェ2回目 [日記]

4月17日(木)は、2回目のサイエンス・カフェです。 アップが少し遅くなりました。

今回のテーマは2つ。 1つ目は海の植物プランクトンの変化についてのお話。 2つ目は、月探査衛星かぐやについてのお話です。



1つ目の話では、まず最初に植物プランクトンについての、基礎的なお話がありました。 植物プランクトンには2種類あって、成長する過程で二酸化炭素を吸収するタイプと、二酸化炭素を吸収するけど、同時に排出もしてプラス・マイナスでゼロになってしまうタイプです。 
で、最近ベーリング海付近では、後者のタイプが大発生するケースが増えているんだとか。

ちなみに、これで温暖化の危機がまた一歩進んだ・・とは言っていませんでした。 (この言葉は意識して使わなかったそうです。) 計算上ではこの二酸化炭素を結果的に吸収しないタイプがベーリング海で増えても、地球全体に与える規模はわずかである・・という計算になるからだそうです。 ただ、問題はこのタイプの植物プランクトンが、最近大西洋側でも発見され始めた事なんだそうです。

太平洋側の植物プランクトンが大西洋側で増えても、素人感覚で言えば、別に大変な事とは思いにくいです。 ですが、これは結果的に太平洋の海水が、植物プランクトンが生育できる環境を保ったまま、大西洋まで繋がった・・・という事を意味するそうです。 大西洋で最近発生している後者のプランクトンの大発生は、太平洋側のプランクトンが種になっているんだそうな。

そして、この原因として、今までは、北極の氷が壁になって、この植物プランクトンが大西洋側まで生きてたどり着けなかったものが、温暖化の影響で北極の氷が小さくなったため、なんらかの通り道ができてしまい、それが流れ込んでいる可能性が考えられると・・・。

植物プランクトンは、海の食物連鎖の始まりですよね。 その分布バランスが変わるということは、いろんな意味でその上位の生態系にも影響が出ますよね。 今回、太平洋側の植物プランクトンが大西洋側に流れ込んでいる事実は、実は大きな問題の始まりなのかもしれません。

個人的には、事実を事実として淡々と伝え、その解釈に妙なバイアスをかけない点が、科学者として好感を持ちました。 研究者の方は、おそらく30~40代くらいの女性の方。 一般的なイメージで言えば、学校に通う子供がいそうな年齢の人です。 調査船に乗って、ベーリング海峡のようなところを、長期に滞在するのも大変だろうなぁ・・と思いましたね。



2つ目のかぐやの回は、大盛況で満席状態でした。 女性の数も多かったと思います。 やっぱり、みんな宇宙の話は好きなんですね。 私もこのテーマが、今回のサイエンスカフェで一番興味があった話題でした。 最初に、人類の月探査の歴史や、各国の取り組み状況についてのお話がありました。

個人的な事を言えば、アポロ11号が月に着陸して、アームストロング船長達が月の上を歩いた時は小学生でした。 たしか、夏休みの初日か2日目くらいの事。 ここで正直にバラしちゃうと、ちょうどその日、学校の行事で、林間学校か何かがあったのですが、私はヒザが痛むと言って参加しませんでした。 先生、すみません。

本当は参加できたんです。(笑) 実はその年の春に、ヒザの骨膜炎というのになって、数ヶ月間普通に歩けず、病院通いをしたのを言い訳に使ったんです。 だって、人類の歴史の中で十指に入るような代表的出来事をライブで見られるんですよ。 林間学校でカレー作ってる場合じゃない・・と思ったんですよね。 おかけ様で、人類が初めて月に立つ瞬間を目撃する事が出来ました。 あの時の興奮は、今でも忘れませんね。

で、カフェでのお話ですが、月がどうやって生まれたのか3つの説の話がありました。 1つは、地球が生まれるとき、地球から飛び出したという説。 2つ目は、月がどこからか飛んできて、それを地球の引力で捕獲したという説。 3つ目が、地球に別の星がぶつかって、その衝撃で飛び出した破片が集まったという説(ジャイアントインパクト説)。 いろいろなデータと照らし合わせると、3つ目のジャイアントインパクト説が一番現実を説明しやすいんだそうです。 ただし、それでも上手く説明しにくい点があるそう。

ちなみに、テレビでかぐやが撮影した、月面から地球が昇ってくる姿を見た事がある人は多いと思います。 ちょうど地球上で満月が昇ってくる時の様に。 もし、月面に立ったら、あの様なものが見られると思っている人が多いと思うんですが、残念ながらそれは出来ないんですよね。

月の公転周期と自転周期が同じなので、月は常に同じ面を地球に向けていますよね。 という事は、地球が見える面に立つと、ずっと地球が見えていますし、逆に裏面からは永遠に地球を見られないワケですからね。 地球が月面から上がってくるのは、かぐやが月の上空を移動しているから。 この話、このカフェで言われるまで気づきませんでした。 言われてみれば、その通りですよね。

それにしても、アポロは1969年の技術でよく月まで行って帰ってこれましたよね。 当時の最新型のコンピュータだって、今の携帯電話以下の性能なんですからね。 通信技術だって今よりはるかに低いだろうし・・・。 まぁ、あとン十年たったら、同じ事を言っているのかもしれませんけどね。

そうそう、かぐやや、そのリレー衛星の翁(おきな)と嫗(おうな)が、その名前に決まった裏話も聞かせてくれました。 科学者集団といえども、やっぱり人間ですから、いろいろあるんですね。 あ、具体的な事はここには書きません。 気になる人は、こういったイベントに参加してみてくださいね。

で、今回のお土産は、1回目のサイエンスカフェの物プラス、日本原子力研究開発機構のボールペンと、かぐやの絵が描かれたクリアシート&絵葉書です。 このクリアシートなんか、科学好きな子供にとっては、宝物になるんじゃないですかね。 私が子供だったら、学校に持っていて、みんなに自慢したかも・・・。(笑)

ボールペンと絵葉書
RIMG1147.jpg

クリアファイル
RIMG1151.jpg

クリアファイル
(裏面に月面、表面にかぐやが印刷してあるので紙をいれるとこんな感じ)
RIMG1152.jpg


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